不登校とバンドマン
(一人称視点)
紫揚羽:
中学校からの同級生の二人。授業をサボり、空き教室に入り浸り、タバコを吸って過ごした日々には、後ろめたさなんて微塵も感じていない。俺を悩ませているのはそこじゃない。考えうる限り最悪の形で俺たちの関係は壊れた。違う、俺が壊したんだ。自分で自分の首を絞めているようなものだ。あいつは俺に対して何の感情も抱きはしない。ただそこにいたから遊び半分で巻き込んでみただけ。俺の前から姿を消すときだってそうだった。そして今もそうだ―――だとしても、俺は、俺は―――